長くなったチャットを区切るための引き継ぎ準備
ブログ管理ツールの仕組みづくりを少しずつ進めていくうちに、
ひとつのチャット画面でのやり取りがずいぶん長くなってきました。
大きな手直しもひとまず落ち着き、ここからは普段の運用が中心になりそうだったので、
このタイミングで一度チャットを新しく切り替えることにしました。
ただ、新しいチャットを開くたびにこれまでの経緯や前提条件を説明し直すのは手間がかかります。
そこで今回は、以前共通設定の親フォルダ側に用意しておいた引き継ぎ用の機能を使い、
次のチャットでもスムーズに作業を続けられるよう準備をお願いしました。
無事に終わったように見えた引き継ぎ作業
AIに引き継ぎを頼むと、新しいチャットを開いたときに自動で読み込まれる指示書ファイルや、
これまでの作業状況を記録している管理用のデータベースをすぐに整理してくれました。
あわせて、新しく増えた作業フォルダの名前が表に出ないよう変換辞書を更新するなど、
引き継ぎに向けた細かな下準備もひと通り済ませてくれたようです。
画面の上では、次のチャットから簡単な指示だけで動かせる状態になったと報告があり、
引き継ぎの準備は何事もなくスムーズに完了したように見えました。
普段ならこのままお礼を伝えて新しいチャットへ移るところなのですが、
この日はチャットを閉じる前に、ひとつ確認しておきたいことが浮かびました。
親フォルダ側に用意した引き継ぎ機能を、子フォルダの作業現場から本格的に動かしたのは、
今回が実際の運用の中で使い勝手を確かめる良い機会でもありました。
そこで作業を終える前に、実際に裏側で処理を実行してくれたAIに対して、
動かしてみて問題に感じた点ややりづらかった部分がなかったか尋ねてみました。
実際に動かしてみて見えた仕組みの課題
特に問題はなかったという返事が来るかもしれないと思っていましたが、
AIからは、起動用スクリプト経由で動かしてみて気になった点がいくつかあったと返ってきました。
表向きは一発で成功したように見えていた裏側で、実は思わぬつまずきが起きていたようです。
ファイルを探す基準の場所がズレていた
ひとつ目は、引き継ぎに使うファイルの場所を指定するときのエラーです。
指示書ファイルに書いておいた手順どおりに、子フォルダを基準にした相対パスで実行したところ、
実は1回目の実行ではファイルが見つからないというエラーが出ていたそうです。
そのときはAIが機転を利かせて一番上の階層からの絶対パスで指定し直し、
2回目の実行でなんとか処理を通してくれていたとのことでした。
なぜそんなことが起きたのかというと、親フォルダにある起動用スクリプトが動く際、
プログラムの内部で基準となる作業場所を親フォルダ側へ自動で切り替える作りになっていたからでした。
こちらとしては子フォルダの中で作業しているつもりで指定しても、
スクリプトが動き出した瞬間に親フォルダの中を探しにいってしまうため、
目的の引き継ぎファイルが見つけられなくなっていたわけです。
親フォルダの共通ルールばかりが詰め込まれていた
ふたつ目は、自動で作られた引き継ぎ書の中身のバランスについてでした。
引き継ぎ機能は、親フォルダの共通データベースにある過去の履歴や決定事項を漏らさず集めるため、
出来上がった引き継ぎ書はかなり大きな分量になっていました。
丁寧にまとめてくれるのはありがたいのですが、中身の大半を占めていたのは、
親フォルダ側で決めた安全確認の手順やスクリプトの変更制限ルールといった共通仕様でした。
そのせいで、今回のブログ管理ツール側で本当に次のチャットへ伝えたい細かな進捗や作業状況が、
親フォルダの重たいルールの山に埋もれやすくなっているという指摘でした。
手順どおりに動いていると思い込んでいた盲点
今回この2つの話を聞いて、どちらも実際に動かして聞いてみなければ気づけなかったと感じました。
1回目のエラーも、AIが自分で指定方法を工夫して乗り切ってくれたおかげで止まりませんでしたが、
手順書どおりに動かして毎回エラーになる状態をそのままにしておくと、
これから先も毎回無駄なやり直しをさせてしまうことになります。
また、大事な約束事を忘れないようにと親フォルダへ共通ルールを集約したときは安心していたものの、
それが引き継ぎのたびに全文書き出されて子フォルダの情報を圧迫するというのは、
仕組みを作っているときにはまったく想像していなかった盲点でした。
完了報告の裏側を一言聞いてみる大切さ
今回は新しいチャットへ移行するための引き継ぎ準備そのものは無事に整っていたので、
教えてもらった課題は今後の改善メモとして控えておき、長かったチャットをここで区切ることにしました。
今回見えた改善のポイントを整理すると、次のようになります。
・起動用スクリプト側で、作業中の子フォルダを基準にしてファイルを探すように直すこと
・引き継ぎ書を作るときは、親フォルダの共通仕様に偏らず子フォルダ固有の情報を優先すること
・作業が無事に完了したように見えても、新しい仕組みを試した後は裏側でつまずきがなかったか確認すること
AIにお願いしていると、途中で多少のエラーが出ても自分で別の方法を試して乗り切り、
結果だけを見ると何事もなかったかのように完了報告を出してくれることがあります。
それはとても頼もしい反面、こちらから尋ねない限り手順の不備や使いづらさに気づけないままになりがちです。
節目のタイミングで、実際に使ってみてどうだったかと一言聞いてみるだけで、
自分ひとりでは見落としていた設計のズレを具体的に教えてもらえるのだと学びました。
まずは新しく切り替えたチャットへ移って普段の運用を進めつつ、
こうした細かな使い勝手の悪さも少しずつ直していきたいと思います。